ミツマタ

先日、長岡天満宮でひっそりと 咲いていたミツマタのお花。 群生しているところがないかと さがしていると、ちょうど 京都新聞のニュースに、 ‘綾部市のミツマタが見ごろ’ と出ていました。 綾部市の、福井県境にちかい山の中。 うぐいすやいろんな鳥の声が響く森の中で、 あたり一面に、甘い香りが漂い、 ミツマタのお花が木漏れ日に 光っている姿が、なんともいえない 幻想的な風景でした。

人もすくなくて、本格的なカメラを 構えたおじさんが数名いるばかり。 山道をころがっていきそうな次女を 抱っこしていると、 「あらぁ重たいでしょう。山道は 乳母車も入れないしねぇ。」 とやさしそうなおばあさんに 声をかけて頂きました。 とちもちぜんざい、という 茶色くて甘いお餅のおぜんざいが とってもおいしかったです。 そのあたりでは、民家のお庭に たくさんのふきのとうが生えていました。 お庭でふきのとうがとれるなんて なんて贅沢な暮らしだろうと おもいました。 帰りにふらりと寄った温泉では、 露天風呂から満開の桜が見えました。 桜を上から眺めながら、 むすめたちは、お湯に浮かぶ 花びらをあつめるのに夢中でした。 街はもう、桜は散りはじめて 葉桜になっていますが、山の桜は すこし遅いようで、おとずれたときが ちょうど満開。 お花見をする人もなく、とっても静かに 桜がたのしめて、思わぬ プレゼントのようでした。 ただ、終わりかけだとおもっていた 杉の花粉もまだまだ飛んでいたのか 花粉症の症状もプレゼントに 持ち帰りました。