手描き友禅

わたくしごとですが、昔 ご縁があって友禅の工房で はたらかせていただいていた時期がありました。 下絵から色づくり、色差し。 その工房では専門外の糊置きまで、 糊屋さんにちょっとした 修行にいかせてもらったり。 大らかな先生でしたので 当時、工房や自宅で実験なども含めて、 こまごました染め物をさせてもらっていました。 完成品は工房の作品として巣立って行ったので 手元にのこっているのは そんな当時、お家で染めて失敗した布の切れ端や 糊置きを練習した生地、色の試験布など。 そんなはぎれを詰め込んでいた 籠をあけてみると、 自分がつくったものなのに 忘れているものですね。 むすめの大好きな絵本に、 わにさんのお話がありますが、 そんなわにさんの柄もあったり。 また、すこしずつ、染めものを したいなと思いだし、 糊をつくるところから ごそごそとはじめました。 今は手軽なゴム糊もありますが、 わたしは、昔ながらの、もち粉とぬかでつくる もち糊の、ふわっとした輪郭がすきなので もち粉とぬかなんかを混ぜて蒸して。 お道具のひとつひとつに むすめたちも興味深々です。