日々是だいやす
お着物メンテナンス
昨日はメンテナンス相談会。
悉皆の職人さんがだいやすに来てくれまして、
いろいろと相談にのってくれました。
シミについての落ち具合、加工など色々と勉強にもなりました。
ここで着物のシミについてワンポイントアドバイス!
きものシミは、食べこぼし、雨、埃など外部からの汚れを思いがちですが、
ここに一つ落とし穴がありました。
大切な着物を、たとう紙に入れて保管していますが
このたとう紙にも使用期限があるのです。
画像の様に茶色い斑点が出ている物は
使用期限がとうに過ぎています。
そうするとここから着物にシミ、変色、カビが移ってきてしまうのです。
和紙は湿気を吸って着物を守ってくれますが、
期限を過ぎると湿気を吸い取る余力が無くなり、
逆に湿気を呼び込み発散し始めます。
ずっとお使い頂ける物ではないんですね。
一回も着てないのに着物にシミ、変色、カビがあるのはこのせいでもあります。
年に2回は虫干しをして、
2〜3年に一回はたとう紙を新しく変えましょう!
そして、着物にカビを寄せ付けない一番の方法は、
着物を着てお出かけして、自然に風を通すことです。
少しの手間で、大事な着物を気持ち良く長くお召しいただけます。
是非参考になさって下さいね。