日々是だいやす

助六由縁江戸桜

 

コロナ禍で延期になっていた団十郎襲名披露興行が昨年末より始まりました。

東銀座の歌舞伎座では、11月吉例顔見世大歌舞伎、12月大歌舞伎それぞれの夜の部で助六由縁江戸桜が上演されました。

 

助六由縁江戸桜は、侠客となった助六が吉原に出入りするうちに花魁の揚巻と恋仲となります。

そのうち、吉原で豪遊している意休という老人が自分が探している宝刀を持っているのが分かり

奪い返していく物語です。

薫るようななんとも言えない色気の助六が舞台に上がると、お客はパッと舞台に引き込まれてしまいます。

この助六は代々の団十郎の当たり役でした。

当代の団十郎さんも粋で見惚れる色気で場内虜にされたそうです。

 

そんな助六をモチーフにした帯も色々とあります。

場面の一部切り取ったデザインのもの、小道具をあしらったものなどもあります。

最近そんなモチーフの素敵な帯が入荷してまいりました。

また、お稲荷さんと巻き寿司の入ったお寿司を助六寿司と言いますが

これは助六と恋仲となった花魁揚巻に由来します。

揚巻=あげまき=おあげと巻きで助六とのこと。

江戸の小粋な言葉遊びですね。

助六の帯を締めてお芝居見物、幕間に助六寿司に舌鼓。

そんな休日も如何でしょうか。

 

だいやす

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